デオトロン 排気脱臭型空気全熱交換器
動物実験施設の施設外への排気は、悪臭を伴う場合も多く、施設周辺への配慮が求められます。 従来の脱臭フィルタのみによる方式では、フィルタ交換頻度が多くなります。また、スクラバー方式では水溶性ガスしか除去できません。 デオトロンは両者の長所を組み合わせ、効果的に熱回収と排気脱臭を両立します。
構造及び原理
デオトロンには直交型のRAA-Dと分離型のRCC-Dがあります。
・難水溶性ガスや不水溶性ガスは、RA側入口に設置したハニカム活性炭フィルタで脱臭します。
・アンモニア等水溶性ガスは熱交換部RA側を常時水噴霧させることで、水溶性ガスを脱臭します。
・アンモニア等を吸収した噴霧水は、ドレンとして排水します。
(水中のアンモニア濃度は排水基準に規制されないほど低濃度です) ・熱交換原理はロスコンRAA型、RCC型と同様です。
特長及び用途
・濃度が他臭気成分より非常に高いアンモニアを吸着させないことで、ハニカム活性炭フィルタの寿命を
1年程度に延ばせます。(従来の脱臭フィルタでは2~3ヶ月で脱臭効果が無くなります)
・脱臭と同時にロスコンとほぼ同じ熱交換効率で熱回収できます。