事業紹介

1300年の時を超えて発見された極彩色壁画。
その貴重な文化財を後世に残すための国家的プロジェクトにおいて、
精研は「墳丘地盤の冷却」と「仮設修理施設の設備工事」という2つの側面から、壁画の保護と恒久保存を技術で支えました。

墳丘冷却技術

カビの発生を防ぐ

①1980年代以降の気温上昇によるカビ発生を抑えるため、緊急措置として墳丘の冷却を実施しました。

②石室の床下1.5メートルの地中に約150本のパイプを設置して2℃前後のブライン液を循環させ石室内の温度を10℃以下に下げることに成功しました。

魔法瓶構造

外部環境に左右されない

①解体された壁面を修理する施設において、周囲に空調された空気層を持つ二重壁構造(魔法瓶構造)の設備を構築しました。

②これにより、真夏の無人状態で空調が停止しても、室内の温度変化を2.5℃以内に抑える高度な安定性を実現しています。

厳密な空調・室圧制御

文化財を守る

①室内空調、二重壁空調、外気処理の3系統に分かれた空調設備を導入し、年間を通して厳密な温湿度管理(相対湿度45〜65%)を行っています。

②外部の空気が侵入しないよう、室内の圧力を制御(正圧制御)し、清浄な作業空間を維持しています。

石室解体工程
(墳丘冷却)

2005年9月から22ヶ月間にわたり、壁画を守るための冷却運転を実施し、石室解体作業の安全な進行を支えました。

壁画の修理及び保存処理工程
(設備構築)

解体された壁画(石)が移送される修理施設において、高度な空調制御システムを備えた機械設備工事を施工しました。

恒久保存工程へ

精研が構築した環境のもとで修復された理画は、未来へ向けて大切に保存されていきます。

凍結による「守る技術」と、空調設備による「保つ技術」。精研は、この2つのコア技術を融合させた総合力で、国家的な文化財保護プロジェクトに貢献しました。私たちの総合的なエンジニアリング力は、過去から未来へと大切なものを受け継ぐための確かな力となっています。

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